扶桑町聴講生制度

2008-07-07 (Mon)

視察の最終日は、愛知県扶桑町
人口44,525人、面積13.0平方km、18年度歳入128億3946万円という自治体だ。
愛知県の北西部、国宝犬山城が有名な犬山市の西に位置する町だ。

扶桑町では、町役場ではなく「扶桑中学校」の2年生の英語の授業を見学することから、視察はスタートした。
扶桑町では、英語の「少人数授業」をしていらして、1クラスを半分に分けて、2名の先生が20名ほどの生徒に授業をしていたのだが、別に「少人数クラス」の視察に来たわけではない。
その20名ほどの生徒の中に、70歳くらいの女性が1名ずつ混じっている。
中学2年生と一緒に机を並べて、先生の質問に手を挙げている姿も見えた。
「聴講生」の皆さんだ。
その従業風景などは「ひょうひょう」という雑誌で紹介されているので、リンクをクリックしていただけると、生き生きとした聴講生の皆さんの表情が分かっていただける。

扶桑町では、河村共久教育長が平成12年に就任されて以来、「いかに開かれた学校作りをするか」を考えていらして、平成14年度から小・中学校に一般の市民の方に「聴講生」として授業を受けていただく制度を導入された。
扶桑町内の小中学校の授業を何科目でも、聴講できるという制度なのだが、「1年間を通して継続的な受講が可能」なことを条件に掲げている。
受講料は無料だが、教科書や教材は実費負担。(行政の予算は1円も必要ない。)
給食や遠足なども、希望があれば実費で参加することが出来る。
1クラスに2名まで、自分の孫や子どものクラスは避ける…という条件はあるものの、扶桑町民以外の方も聴講を可能にしているなど、かなりハードルは低い。
最終的な、聴講の可否は、河村教育長が面談をして判断をされているということであった。

「1年間を通して」…という意欲のある方となると、実際にはそれほど申し込みは多くなく、年間10名ほどということであった。
ただ、その効果を伺ったところ、学校にも、先生にも、生徒にも、そして聴講生にも良い影響・効果があるということだった。
◎学校では…開かれた学校づくり、学校のよき理解者作り、安全体制の寄与者にもなる。
◎先生には…緊張感が生まれる。時には助言者にもなり、サブティチャーの役割を担ってくれることもある。
◎生徒には…「学ぶ姿勢」の手本になる。異世代交流。思いやりの心の育成。
◎聴講生には…学ぶ機会の提供。新たな生きがい作り。健康づくり。
一方、デメリットや弊害は「何一つ無い。」と、河村教育長も、教頭先生も、聴講生の方も話をされていた。

聴講生の声も、聴講生募集要項の下の方に書かれているが、学校側、生徒たちに起きた予想外の効果も、いくつも紹介をしていただいた。
ところが、この聴講生制度が「広まらない理由」も分析をされていた。
学校側(教師)の抵抗(があると思い込んでいる教育委員会)であるということだった。
導入をすることへの「不安」が先立ってしまうのだそうだ。
ただ、実際に不安に思っていらっしゃる教師の方に、扶桑町の様子を見に来ていただき、現場の先生方と話をしていただくと、不安が払拭されて、導入に至った例もあると紹介されていた。

私も以前から、学校を地域に開かれたものに…という思いを持っていたので、予算もかけず、先生方にも学校にも新たな負担を掛けることも無く、学校にも、先生にも、生徒にも良い効果が有り、生涯学習の一環にもなる…という、この聴講生制度を滑川市でも是非導入すべきだ…と思う。
のだが…、簡単には進まないだろう…ということも、同時に予想される。
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Monthly : 2008-07
Category : 議会報告
Comment : 2
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Comment

高木えつこ : 2008年07月09日(水) 01:42 URL edit
きたさきさん、お久し振りです。
「鶴の一声」…トップの声ですよね。
鶴に一声鳴かせるためには、議員だけが口にするのではなく、市民の皆さんの声も大きな効果なのです。
同級生にPTA世代がいますので、口コミで伝えることもしたいと思っています。
きたさき : 2008年07月08日(火) 12:23 URL edit
つるのひとこえがあれば、よいとおもいます。 ぜひ前向きに井ってほしいですね。

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