2008-04-24 (Thu)
市議会議員特別セミナーの締めくくりは、株式会社ブランド総合研究所の田中章雄社長による「地域資源のブランド戦略」という講演であった。
宮崎県の東国原知事が広告塔として大きな役割を果たしていることは、全国的な話題になっている。
宮崎県産品の中で一番に有名になったのが「完熟マンゴー」なのだが、正に「宮崎県ブランド」として成功した一例だと思うのだが、田中氏が「駄目な例」として掲げたのが「宮崎完熟マンゴー○○」として空港などで販売されている土産物であった。
東国原知事の似顔絵を掲載し「宮崎県産マンゴー使用」と表示して、いかにも「宮崎県ブランド」を前面に押し出しているように見える。
ところが、裏面の原材料を見てみると「宮崎県産マンゴーをマンゴーのうち5%使用」と小さい文字で書かれている。
マンゴーの95%はフィリピン産を使い、そのお菓子がどこで作られているのか…と見ると、これも海外で製造されている。
このお土産品がいくら売れても、宮崎県内にはお金は落ちない。
海外の企業や、農家を儲けさせているだけだ。
こういうものは「地域ブランド」とは呼ばないのだそうだ。
一方で「地域ブランド」として認められるものの例としていくつかの具体例が紹介された。
茨城県小美玉市の商工会青年部が中心になって商品開発した「おみたまプリン」だ。
元々、卵の産地であったのだが、その卵の中でも「こだわり」抜いた「初生卵」のみを使用し、シェフやパティシエも全国的に有名な方に依頼し、器のデザインも世界的に有名なデザイナーに依頼。
陶器は、地元の若手陶工に製作をしてもらい…と、すべてに「こだわり」を持って作ったプリン。
2個で1万円という価格にもかかわらず、その「こだわり」が評価を受け、希少性、話題性、神秘性、物語性という付加価値に対して消費者が反応を示して、販売すれば即完売…という状況なのだそうだ。
ただこの「おみたまプリン」は、「初生卵」という原材料が手に入りにくいこともあり、1万円のプリンが爆発的に売れるというものではないそうで、「おみたまプリン」が広告塔となって、小美玉市の卵全体の評価が上がったり、「天心焼」という陶器の評価が上がる、小美玉市の知名度が上がる…などして、地元の産業に貢献したことが「地域ブランド」の成功例なのだそうだ。
同様の例として、佐那河内村の1粒1000円のももいちごや、1枚7800円の関アジの開きや、1粒3150円の紀州梅干、1個525円の金沢の烏骨鶏の卵などが紹介された。

30年後、都市圏の人口は変わらないが、地方の人口は半分になると予想されている。
更に、「生産人口」に限ると3分の1になるとされている。
そんな中で、地方の経済を維持し、労働力を確保するためには、魅力ある町でなければならないし、「働く場」が確保されていなければならない。
その時にトップブランドとしての「地域ブランド」を持つことの重要性が語られた。
そして「地域ブランド」を確立するためには、「自然資源」「歴史資源」「モノ資源」「サービス資源」という地域の魅力を総合的に組み合わせたものが求められるということだ。
「自然資源」だけ、「モノ資源」だけなら「日本中どこにでもあるもの」であっても、総てを繋ぎ合わせることが出来れば、一つひとつの魅力は「並」のものであっても、組み合わさることによって「懐石料理」のような魅力が出てくるということだ。
講師の田中社長の語り口のテンポも良く、最後まで興味深く話を聞くことが出来た。
地域を興すためには単なる「名物」では駄目で、ストーリー性を持ち、こだわりを持つことが大切であることを学んだ。
滑川市にも十分に当てはめることが出来た講演内容であった。
魚津市の商工会議所青年部では、地元産のコシヒカリを使った清酒「じゃんと恋魚津」の開発をされたが、これも立派な地域ブランドだと思う。
滑川市でも地元の産業に結びついた、新たな地域ブランド創出に向けた取組みを、若い世代が中心になって行えるようにしなければ…と、改めて思った。
今日の午後は、エール前において自民党「とやま号」による県内一斉の街頭演説が行われた。
生憎の雨の中ではあったが、地元滑川の神田県議に加えて、魚津市の稗苗県議、小矢部市の柴田県議、富山市の吉田県議によって、暫定税率の維持や、長寿(後期高齢者)医療制度に関することなど、責任政党としての説明責任を果たすべく、分かりやすく演説がされた。
私ものぼり旗を持って、お手伝いをさせていただいたのだが、残念なのは「雨」。
道行く車も、当然窓を閉めたままなので、どこまで市民の皆さんに声が届いていたのかが疑問だった。
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