認定こども園まゆみ学園

2007-08-03 (Fri)

産業厚生建設委員会の行政視察二日目は、福島県二本松市役所(http://www.city.nihonmatsu.lg.jp/index-1.html)からスタートした。
平成3年に建設されたという6階建ての豪華な市庁舎にまず驚かされた。(合併前の二本松市は滑川市と同じ人口規模の市だった。)
二本松と言えば、菊人形が有名であるが、17年12月に1市3町が合併をして、人口約64000人の新・二本松市となった。
それを受け、新しい長期総合計画が策定されたことについて、概要の説明を受けた。

続いて、二本松市を訪れた一番の目的である「認定こども園まゆみ学園」を訪問した。
訪問をして園長先生の話を聞いて分かったことだったが、文部科学省のモデル事業として情報提供したことが、「認定こども園」の内容そのものになったということだった。
当初まゆみ学園(http://www.mayumi.ac.jp/)は、学校法人のまゆみ幼稚園としてスタートをした。
古渡園長の「幼稚園に入園する前の子供たちのことを知りたい」という思いから、無認可の保育園として中里保育園を作られたそうだ。
文部科学省管轄が幼稚園、厚生労働省管轄が保育園…という枠組をはずして、学校法人の保育園にしたいと福島県に掛け合ったが取り合ってもらえず、文部科学省・厚生労働省との交渉の結果、日本で初めての学校法人の保育園として認められ、幼保一元化の第1号となったそうだ。

古渡園長のお話の中で、なるほど…と頷かされたのが「子供たちに違いがあるわけではないのに、幼稚園の先生は『うちの園ではね…』と言い、保育園の先生は『うちの所ではね…』と、幼稚園と保育園それぞれへの思い入れからか異なった意識・認識を持っている。その意識・認識の壁を取り払わないと、幼保一元化はありえない。」と言われたことだった。
ただ、幼稚園と保育所の機能を一ヶ所に集めただけでは、幼稚園と保育所が並んで立っているだけだと。

その証拠に、まゆみ幼稚園と中里保育園は3キロ近く離れた場所にある。
でも、幼稚園児を「短時間保育児」、保育園児を「長時間保育児」というように保育時間のみで区分するだけで、保育・幼児教育の上での境界を無くしてしまったので「認定こども園」として認められたのだ。
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また、古渡園長は、幼児教育の先進地、イギリス・ドイツへの視察も足を運ばれ、そこで行われている、縦割り保育(0歳児〜3歳児あるいは3歳児〜5歳児の合同保育)も研究されて、一人っ子が増えて、目上の者が目下の者の世話をすることが極端に減った現代で、幼稚園・保育園の中で「長幼の序」を身に付けるための、「養育型保育(年長児が未満児を世話する)」も取り入れられていた。

また、どうしても親が「預けっぱなし、保育の肩代わり」を幼稚園などに押し付けてしまうことへの懸念も示され、それに対しては頑として拒否する姿勢を示されているということであった。
子供の教育以上に、親の教育が必要とされているのは、どこも同じようだ。

滑川では、まだ認定こども園への具体的な動きは見えていないが、まゆみ学園の理念や、ノウハウは是非参考にしていただきたいと思った。
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Monthly : 2007-08
Category : 研修
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