最新の養鶏施設

2017-08-01 (Tue)

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会派の視察2ヶ所目は、同じ那須塩原市内に現在建設&運用が進行中の、最新式の養鶏施設へ。
魚津市鹿熊地内に養鶏施設建設を予定されていた黒部市に本拠を置くタカムラ鶏園さんが、鹿熊地内での建設が立ち往生している間に、大消費地である関東圏の栃木県那須塩原市で建設を決断された施設だ。
午前中に那須塩原市役所で小規模特認校についてレクチャーを受けて、昼食をとってからレンタカーで向かった。

事前にタカムラ鶏園さんとは、会派の浦田会長が施設見学の打合せをしたのだが、一週間以内に他の養鶏施設や牧場などに訪問する予定が無いかという確認があったり、レンタカーで直接養鶏施設敷地内に入るのではなく、手前のコンビニエンスストアで待ち合わせをして、養鶏施設から迎えの車に乗り換えて入場するなど、鳥インフルエンザ対策のために、出入りする車両にも制限をされるという徹底ぶりだった。
一番に驚いたのは、敷地内に入っても獣臭も糞尿臭もしなかったことだ。
6年ほど前に、滑川市議会全体で新潟県内の数十年経過した古い養鶏施設を訪れたときには、建物の外周でも独特の臭いがあったのだが、それが無かったのだ。

そして、事務所に入る前には、靴の裏を消毒し、手もアルコール消毒。
暑い中、タイベックの防護服に全身を包んで白い長靴に履き替えて、敷地内へ。

養鶏施設は1棟につき、12万羽の若鶏が10階建ての飼育棚で飼われている。
建物内には入れていただけず、モニター画面で内部を見るだけ…と思っていたら、二段階の長靴消毒と全身の塩素消毒のシャワーを浴びて、建物内も見学させていただいた。
真夏の暑さは鶏にも大敵なのだが、建物の前面の壁が水冷式ラジエーターになっていて、巨大冷風扇で外気温より約7度低い空気の中で12万羽の若鶏が10階建て約100メートルの巨大マンションに鎮座していた。

餌はベルトコンベアーで与えられ、飲み水も管を通して行き渡っている。
食べて飲めば糞が出るのだが、鶏舎の中でも糞の臭いが殆どしなかった。
質問をすると、糞は鶏のケージの下部にあるベルトコンベアーでキャッチして、送風をしてすぐに乾燥をさせるのだそうだ。
乾燥させることで臭気を抑え、ハエなどの発生も防げるそうで、約4日に一度のペースでベルトコンベアーで鶏糞を回収して、コンポストへ移動させてしまうのだそうだ。
新潟の古い施設では、鶏糞は堆積したままで、強制的な乾燥もさせないので、夏場にはハエが発生したり、鶏舎の中で発酵して強烈な臭気が外部にも流れていたそうだが、研究と技術が進み、いかに周辺住民などの要望にも応えられるか…の努力で、環境面への配慮が進んだのだそうだ。

続いて、排気をしている建物の裏側へ移動した。
前面の水冷式ラジエーター壁面と異なり、裏側は排気のための巨大換気扇が回っていた。
当然のことながら、ここでは獣臭がする。
しかし、私たちが見学した鶏舎は7棟目で背面の覆いが未完成のもので、隣の6棟目までの鶏舎には覆いが完成していて、そちらは臭いがより少なかった。
ベルトコンベアーで排出された鶏糞は、すぐに隣のコンポストへ搬入されて、鶏糞が外気の中で発酵するなどということも無いとのことだ。
実際に、排気のための巨大換気扇から離れると、臭いは感じない。

タカムラ鶏園さんでは、最終的に16棟の鶏舎を来年中に完成させて、192万羽の大施設が出来上がるということだった。
価格の優等生と言われる低価格で高品質の卵生産を実現するためには、大規模化は不可欠で、魚津市鹿熊地内で計画されていた48万羽規模では、今の採算規模では無いようだ。
正式には発表されていないが、関東圏の那須塩原市で192万羽の新しい施設が完成すれば、今更、魚津市で48万羽程度の中途半端な規模の施設を作る経済的な必要性は無いはずだ。
つまり、魚津市鹿熊地内の養鶏施設建設計画は反対運動をするまでもなく、無くなった…と見るのが、経済人としての理解だ。

鶏舎だけではなく、卵を加工用と生卵としての販売用に分別して、洗浄する施設も引き続き見学させてもらった。
女性が5名ほどで働いていらしたが、現在は最終的な192万羽体制の3分の1の生産規模で、仮の施設ということだった。
加工用卵は、味の素ピュアセレクトなどのマヨネーズなどとして、私たちの食卓に上る。
生卵販売用は、別のパック工場…エッグセンターに運ばれて全国のスーパーへと運ばれる。

最終的には50名ほどの社員が勤務するそうで、多くは現地採用で地域の雇用に貢献しているとのことだった。
鶏舎は男性、卵の分別・洗浄工場は女性が多いそうだ。
以前と異なり、養鶏施設は臭く汚い若い世代が嫌う労働場所ではなく、最近ではきれいな職場であることが口コミで広がり、若い人からも就職先として選ばれるようになったとのことだった。

この那須塩原市での投資費用は約100億円規模になるそうで、私は頭の中で固定資産税を計算してしまった。
もともと那須塩原市は農業の中でも酪農も地場産業として地元に根付いていて、今回の建設地では小規模な古いスタイルの(臭い)養鶏施設があった場所で、最新式の臭わない養鶏施設の参入に抵抗は無かったようだ。
高速道路のすぐ横に建設されているのだが、以前は高速道路移動中の車が臭くてたまらないと有名だったのが、今では臭いの話題にもならないそうだ。
税収が上がり、新しい雇用が生まれ、那須塩原市には歓迎された施設となったようだ。

最後に…養鶏施設は企業秘密の固まり…ということで、写真は会議室での防護服姿のみ…となった。
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Monthly : 2017-08
Category : 研修
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