2014-07-29 (Tue)

先週末の全国女性議員政策研究会で、講師の宮川典子代議士の講演内容を紹介したい。
宮川代議士は、山梨県出身で山梨学院大学付属高校・慶應義塾大学を卒業後、5年間にわたって母校の山梨学院大学付属中学・高校で教師をしたあと、政治家を志して松下政経塾を経て、平成22年の参議院議員選挙で民主党で参院のドンと呼ばれた輿石東氏にわずか3,700票差で惜敗。
平成24年の衆議院議員選挙で山梨1区から出馬し、初当選をされた。
輿石東氏の選挙の際、山梨県教職員組合の教員による勤務時間中のビラ配布など、組織的な選挙運動の展開(本来、公務員である教員がその地位を利用した選挙運動は禁止されている。)が取り上げられるなど、山梨県教組は、日教組の中でも目に見える活動を展開している地域だ。
宮川代議士によれば、山梨県の教職員組合の組織率は95%で日本一を誇っていて、宮川代議士は教員時代加入していない5%の中の一人だったそうだ。
宮川代議士の弟さんは、今も山梨県で教員をされているそうだが、同じく未加入の5%だそうなのだが、昇格試験の面接で質問されるのは「宮川典子の弟か?」の1問で「はい。」と答えただけで、昇格は見送られ続けているのだそうだ。
宮川代議士によれば、教職員の人事権を山教組が完全に握っていて、とある教師が校長試験に合格して校長就任が内定していたにもかかわらず、「宮川候補を応援したいから山教組が支援する輿石東候補に投票できない」と表明したら、校長どころか支援学校の一教員に左遷されたという例もあるそうだ。
また組合員やその家族が、支援する候補者に確実に投票させるために、投票所において一人目がダミーの投票用紙を持参して投票して、正規の投票用紙を持ち帰らせる。
そして、持ち帰った投票用紙に当選させたい候補者の名前を書いたものを持たせて、次の者に投票所に行かせて、既に名前を書いた投票用紙を投函して、また白紙の投票用紙を持ってきて、次の投票者にバトンタッチする・・・ということを延々と繰り返すのだそうだ。
山梨県警では、教員による選挙違反行為を把握しているのだが、教職員の95%による組織的な違反行為を告発すると、95%の教職員が居なくなることによって、山梨県の教育現場が成り立たなくなるから、結局手が出せない・・・という話もあるそうだ。
研究会の参加していた地方議員からは「そんな教師は95%辞めた方が、山梨の子供たちのためよ!」と叫ぶ人もあったが、宮川代議士は「一人ひとりの先生は真面目な良い先生も居るんですが、人事権を握られて抵抗できずに巻き込まれている人も多いんです。権力を握っている人たちが問題なのです。」・・・と、末端の教員をかばう発言もされていた。
そんな山梨県では、教職員組合は子どもたちのための教育のために働くのではなく、昨日紹介した道徳教育は当然しないし、組合員である教職員のためのゆとり教育は推進し、結果として、全国学力学習状況調査において山梨県の成績は40位以下となっているように、都道府県別の教職員組合の加入率と子どもたちの成績とが反比例している傾向にある・・・と。
実は、宮川典子代議士をネット上で検索をすると、匿名者によるネガティブな記事が目に付くのだが、宮川代議士によると日教組批判の発言をすると、瞬間にネットが炎上するのだそうだ。
誰が、宮川代議士を批判しているのかを想像するのは簡単なことだ。

また、この日は沖縄県豊見城市議会の新垣議員から、自らのお子さんが学校で「反自衛隊・反集団的自衛権」を洗脳するプリント(将来、有権者になった時に投票すべき政党はどこか・・・ということを指示しているものだった。)を教師から受け取ってきたという教育現場の実態や、沖縄の二大地方新聞による反基地・反政府の偏向報道の状況があり、辺野古基地移転を支持する県民も多数居るのだが、県外からの活動家の反対運動がいかにも県民の声であるかのように報道され、それが本心を口に出せない状況にさせていることなども紹介された。
山梨県の教員にしても、沖縄県にしても、自らの考え、主義主張を口に出すことが許されない、行動することが出来ない・・・という点で、憲法に規定されている表現の自由も、思想の自由も抑圧されているという共通点がある。
富山県にも教職員組合はあり、組織率は低い方ではない。
加入されている人全員が、思想的な志向があるというわけではないが、明らかに特定の思想を持った人は存在する。
沖縄で生徒に配られたものと同じようなプリントを、授業の最後にさり気なく配っているかもしれない。
プリントという形に残るものではなく、授業の中で口頭で指示しているかもしれない。
無いとは断言できない。
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